10年のひとり塾経営のノウハウをまとめたブログ

  • 上司・部下・同僚との面倒な人間関係に悩まされない
  • 年収800万~1000万も目指せる
  • 年間休日100日以上
  • 保護者から直接感謝の言葉をもらえる

ひとり塾経営とは、社員やアルバイトなど人を雇わずに、塾長ひとりだけで学習塾を経営するスタイルです。

なんでひとりでやるの?人雇ったほうが楽だし稼げるんじゃない?

確かに人をたくさん雇って、たくさんの生徒を入塾させた方が利益は上がるかもしれません。

しかしこれからの時代で塾を長くやるなら、その逆、つまり、『人件費をかけず、少人数の生徒で利益をあげる形態』でなければ生き残れないと私は考えています。

私は10年たったひとりで塾経営をしてきました。

仕事上の対人関係に悩むことが無くなり、ストレスが大幅に軽減されました。ここ4、5年は年収も最低800万以上を安定して推移しています。

休日も110日近くあり、一人で経営しているからと言って休みなく働くようなブラックな環境ではありません。

これらが、私がひとり塾経営をおすすめする理由ですが、別の観点もあります。

人を雇う塾経営は厳しい

日本は少子社会に突入しています。

子供の数はどんどん減っていきます。

子供を相手とする学習塾において、少子化は深刻な問題です。

子供の数が減るということは、単に見込み生徒数が減るだけではありません。

アルバイトとして働いてくれる大学生も減っていきます。

ただでさえ、近年はアルバイトの募集で苦戦している話をよく聞きます。

「安くない広告費を出しているのになかなかアルバイトの募集がこない」

「せっかく募集があったのに、めちゃくちゃ無能な大学生だった」

「せっかく教育しても結局数年で辞めてしまう」

今ですらこのような状況です。

10年、20年たてば、さらにアルバイトは奪い合いになり、指導レベルの低い子でも採用せざるを得なくなります。

当然塾全体の教務力は下がり、顧客満足度も下がり、悪評をもらってあえなく廃業する。

そんな塾が今後増えていくはずです。

生き残る塾の条件

指導力があり成績があがる塾

「勉強をできるようにして、成績を上げて、子供が将来の進路選択を増やすことが出来るようにする。」

学習塾の存在意義はまさにここです。

そうなると結局は生徒の成績を上げられるだけの指導力がある塾が生き残ることになります。

競合が減っていき、保護者の塾の選択肢もなくなっていく中で、地域に成績が上がる塾があれば一強でしょう。

ただし1つ注意点があります。

塾の核となる指導力をアルバイトや社員頼みにしているといずれ破綻します。

アルバイトはいずれ辞めます。

指導力のある優秀な社員も、より給料の良い塾へ転職するかもしれません。

何度も言いますが、少子化によっていい人材は今後確保していくことが難しくなります。

人材が潤沢だったこれまでとは違い、今後は「自身が強靭な指導力をもつこと」が長く塾を続けるために必要です。

少人数でも利益が出せる塾

子供の数も雇用できる社員やアルバイトの数も減っていく。

市場の縮小は目に見えています。

そんな状況でたくさんの生徒を抱えて、多くの社員を雇って運営するのは、非常にリスクが大きいです。

アルバイトが集まらなければ、たとえ生徒がたくさんいても授業ができません。

生徒が集まらなければ、たとえアルバイトがたくさんいても人件費だけ垂れ流すことになり経営を圧迫します。

生徒も講師も潤沢な社会は近いうちに終わりを迎えます。

そのような社会で生き残るためには、生徒が少人数でもしっかりと利益が出せるような塾をつくるしかありません。

ひとり塾経営に向いていない人

安定志向の人

個人事業主に「安定」という言葉はありません。ひとり塾経営も同様です。

3年生は毎年卒業していくわけですから、毎年安定して顧客は離れていきます。

3年生が10人いれば20万程度の月の収入が卒業と同時になくなるわけです。

毎月安定した収入が欲しいという人には向いていない業態です。

年収1000万以上を目指す人

実際ひとり塾経営をやってきた私個人の感覚です。

年収500万のハードルは高くない。塾のスタンスが固まり口コミが広がれば年収800万はいける。うまく仕組みを整えても年収1000万前後がおそらく限界。」

自塾では平均して900万前後の利益が出ています。

1000万を超えそうなら、共済などで調整しています。

私レベルのひとり塾経営ではこれが限界です。

1000万以上稼ぎたい人は、ひとりでやるのではなく、自分がオーナーとなって多店舗展開した方が現実的です。

ひとり塾経営はどれくらい稼げる?

以下のようなイメージを持ってもらえるといいと思います。

  • 固定費を抑えて年収300万以下で趣味レベルでやるなら誰でもできる。(この層の個人塾が最も多い)
  • 年収500万のハードルはそれほど高くないが、「500万なら今より稼げるからやろうかな~」みたいな軽い気持ちで始めようと思っているならやめた方が良い。平均年収以上を何年も稼ぎ続けるのが簡単なわけがない。
  • 年収800万稼ぐのは難しい。相当な指導力と塾長としての求心力だけでなく実績と口コミも必要なので到達には何年もかかる。だが努力でカバーして到達できるレベル。最初から休みが欲しいとか思っている人には手が届かない。
  • 年収1000万を稼ぎ続けるのはかなり難しい。立地や地域の世帯収入などの要素も強く影響し、単なる努力だけでは到達できない可能性がある。

※年収=年商(売上)ー経費とします。ここからさらに税金が引かれます。

ひとり塾経営に向いている人

指導力と信念がある人

ひとりでやる以上、自らに指導力がなければ生徒は集まりません。

今の時代は、東大生がリモートで解説をしてくれたり、zoomで質問出来たりと、コロナ禍以降こういった業態が伸びているようですが、ひとり塾でこれらに依存することは悪手です。

ひとり塾では、塾長に求心力がないと口コミは広がりません

自らの指導力を磨き上げることで、塾としての評判を広げることが出来ます。

ひとり塾では、塾ではなく『あなた』に人が集まるんですから。

ひとりが苦にならない人

同僚や仲間と同じ目標に向けて頑張ることが好きな人は当然向いていません。

ひとり塾経営は孤独です。

ともに切磋琢磨する同僚や、指導してくれる上司、サポートしてくれる部下はいません。

逆に、同僚や上司、部下との人間関係のストレスに悩まされることなく、ひとりで黙々と仕事をしたい人にはうってつけです。

塾は楽して儲かる?

楽して儲けたいならひとり塾はおすすめしません。

というよりも、楽して儲けいたいというマインドの人はおそらく長くは続きません。

身一つで生計を立てるってのは簡単じゃありません。

ひとり塾は開業資金が安く抑えられるので、確かにリスクが低く、参画しやすいです。

しかし参入障壁が低いということは、その分競争が激しいということ。

激しい競争を何年も何十年も生き抜くのが、楽なわけがありません。生徒の成績を上げ続け、良い口コミを維持し続けるには、自己研鑽が必要不可欠です。

生半可な覚悟では、たとえ開業できても継続はできません。

「ひとり塾」に興味のある方は…

これまでの話を踏まえて、ひとり塾経営に興味のある方は是非こちらのブログを参考にしていただければと思います。

私はひとり塾経営を10年やってきました。

この10年でたくさんの失敗をし、反省を繰り返してきました。

最初に誰かが教えてくれていれば、回避できたようなミスもたくさんありました。

このブログには失敗も成功も包み隠さず書いていきます。

一人で塾をやろうとする方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

そして一人でも多くの方が、ストレスをなくして年収を上げ、生徒や保護者からも喜ばれるひとり塾経営者になってもらえると嬉しいです。

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