ひとり塾経営でどれくらいの年収を目指せるか

資金調達 年収・お金

経営する上でやはり気になるのは、どれくらい稼げるかだと思います。

もちろん何人も講師を雇って大規模で多店舗展開していく塾なら、年収は天井知らずでしょう。

しかし何と言っても我々は超小規模経営ひとり塾。

果たしてどれくらいの年収を目指せるのでしょうか。

ひとり塾の利益率

まずひとり塾は圧倒的に利益率が高いです。

理由は単純で、塾の経費で大きな割合を占める人件費が全くかからないからです。

仮に生徒20人で月単価2万、家賃10万、水道光熱費2万、通信費1万、その他雑費2万とすると

月の利益率は(40万ー15万)÷40万×100=62.5%

さらにひとり塾では、生徒数が増えても固定費の上昇はそれほどないという特徴もあります。

生徒が40人で先ほどの式に当てはめれば、多少の雑費の上昇を考慮しても利益率75%も十分実現可能です。

もちろんすべての塾に当てはまる訳ではないのであくまで参考までに。

年収500万を目指すなら

利益率60%で授業料月単価2万と見積もって、年収500万を目指す場合

500万÷0.6≒833万(年売上)

833万÷12ヶ月=69万(月売上)

69万÷2万=34人

つまり月単価2万で34人の生徒が集まれば年収500万を達成できるということです。

これなら現実味あるな~

講習などの売り上げを考慮すれば必要な生徒数はもう少し下がるかもしれません。

年収800万を目指すなら

単価2万

同様に利益率60%で計算すると…

800万÷0.6≒1333万(年売上)

1333万÷12ヶ月=111万(月売上)

111万÷2万≒55人

講習の売り上げなど考慮しても月単価2万で50人くらいは必要です。

綿密なシステムを考えないと厳しそうですね。

単価2.5万

単価を5000円上げて計算してみると

111万÷2.5万≒44人

講習等の売り上げを考慮しても月単価2.5万なら40人程度で年収800万を達成できそうです。

年収1000万を目指すなら

利益率60%なら

1000万÷0.6≒1666万(年売上)

1333万÷12ヶ月=138万(月売上)

138万÷2.5万≒55人

月単価2.5万円で講習込みでも50人くらいは必要になりそうです。

月単価2万は高い?

月単価2万は個別指導ならそれほど高くありません。

文科省が公表した令和3年度の学習費調査によると、補助学習費(塾代など)の支出額は中1が年間約20万、中2が約25万、中3が約45万です。

これを月額換算すれば、中1が月約1万6000円、中2が約2万円、中3が約3万8000円です。

中3になると受験対策として講習など受ける子が増える分、年間の塾代が上がるのでしょう。

自塾の地域の個別指導塾の平均授業料は90分週2回で2万5000円くらいですから、月単価2万はそれほどハードルの高い設定ではなさそうです。

と、思いますよね!しかし、特に開業したてではそう甘くはないですよ!

つい最近できたばかりの何の実績もない個人塾にいきなり月2万も払いますか?

普通は払いませんよね。

ある程度実績が出て来て口コミが発生するまでは単価は上がらないと覚悟しておいてください。

ひとり塾で現実的に目指せる年収

単価が2.5万なら、40人くらいで年収800万、50人以上で年収1000万くらい目指せることになります。

しかし、単価2.5万は開業したてで実績のない状態ではなかなか難しいです。

最初は単価1万円台の子でも、しっかりと成績を上げて保護者の信頼を得ることが出来れば、単価を2万、3万と上げていくことはできます。

また、授業料だけでなく、オプションや講習、テスト前の対策講座などで単価を上げることも可能です。

いきなり40人くらい集めても年収800万は厳しいということか…

実績ができて、口コミが広がる3年で年収500万~600万くらいまで伸びれば大成功だと思いますよ。

売上は、塾としての実績と比例して上がっていきます。最初から年収どうこうを考えるより、まずは目の前の生徒の成績をあげることに集中しましょう。お金はその先で自然とついてきます。

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