保護者の授業見学を一切断る理由

心構え

授業見学とは、学校で言うところの授業参観みたいなものです。

塾によっては授業見学を歓迎しているところもあるようですが、ひとり塾においては、授業見学を受け入れるべきではないと私は思っています。

授業見学の目的とは?

保護者が授業見学を希望する理由。

それは、塾の指導が子供に合うのかどうかを自分の目で見極めておきたいからでしょう。

確かにチラシやホームページ上ではいくらでも言えますからね。

気持ちはわかります。

実際、自塾でも開校5年目くらいまでは教室見学を断っていませんでした。

まあ、2,3件ほどしか見学希望はありませんでしたが…。

今では、塾生の保護者であろうが、問い合わせをもらった新規の保護者であろうが、教室見学は一切断っています。

保護者の授業見学を一切断る理由

塾長が仕事に集中できない

もし他に社員がいて、見学の保護者の対応を自分以外の人に任せられるのなら、まだいいのかもしれません。

しかし、ひとり塾ではそれができません。

保護者の様子を見ながら仕事をしなければならない。

これは結構ストレスです。

特にひとり塾のような小規模な塾では教室も広くないので、否が応でも目に入ってしまいます。

そもそもまだ塾生でもない、お客様でもない赤の他人に対して何故プレッシャーを感じて仕事をしなければならないのか。

私はこのように考えてしまいます。心が狭いのかもしれません…。

生徒に不要な緊張感を与える

小学生、中学生のとき、授業参観や研究授業などで、教室に知らない大人が入ってくる状況があったと思います。

多少なりとも気になりましたよね?

特にひとり塾においては、塾長以外の大人は子供に違和感を与えます。

えっ…あの人だれ?なんか見てるんだけど…。

お金を払って塾に勉強に来ている子供たちが、まだお客様でもない大人から不要な緊張感を与えられてしまい勉強に集中できていない状態。

これは絶対に避けるべきです。

私はたとえこれから入塾を検討してくれるかもしれないお客様がいたとしても、現時点で入塾してくれている方の利益を優先します。

塾側にメリットがない

授業見学は、保護者側にはメリットがあるかもしれません。

しかし、塾側には全くメリットがありません。

授業見学してみて、いいと思ったら申し込みをしてもらえるんじゃないの?

たとえ授業見学をして良いと思ってもらえたとしても、入塾前には必ず子供に体験をしてもらうはずです。

体験をした結果、子供が良いと感じれば入塾につながりますし、そうでなければ申し込みにはつながらないわけです。

結局体験をした結果次第なら、その前の保護者の授業見学は要らないと思いませんか?

何の売り上げもあがらないのに塾長や子供に不要な緊張感を与えるだけの授業見学は、私は要らないと思います。

体験授業を実施している塾ならなおさらです。

体験授業をしていない塾ならまだやる意味はあるかもしれませんが…それはそれでリスクがあります。

授業見学を希望された場合の対応

授業見学を希望された場合

申し訳ございませんが、授業の見学は承っておりません。通塾の体験はできますので、体験受講後に継続して通塾されるかご判断いただければ幸いです。

正直、授業見学で粘られたことはありません。

保護者側も授業見学は『もし見学できるならあらかじめ見ておきたいけどダメなら別にいいか』くらいの立ち位置だと思っています。

保護者によってその程度のもので、塾にとっても大してメリットがないむしろデメリットがあるなら、授業見学をする意味がない、と言うのが私の結論です。

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