世の中の8割程度の人は被雇用者として、毎月給与をもらいながら生きています。
営業職のような歩合制でない限り、「どうやってお金を稼ぐか」なんて考えることもないと思います。
しかし個人事業主は違います。自分が初代ならなおさらです。
完全歩合で、自分が稼いだ分がそのまま生活資源になります。
サラリーマンと個人事業主では当然、仕事に対するマインドセットは違ってきます。
売上を上げることだけを考えて動く
私がよく見ているYoutubeチャンネルで、年商数億稼ぐフリーランサーが言っていたことがあります。
「開業・独立当初に、真っ先に補助金やら節税やらを考えてるやつはダメ。とにかく売上を上げることだけに注力する。」
幸い私は補助金やら節税やらをそもそも知らない無知な男だったので、生徒数を増やすことだけを考えることができました。
生徒数を増やすことで目先の売上を確保し、生徒の成績を伸ばすことで安定的な売り上げと口コミによる問い合わせ増を目指す。
これらのこと以外は考える必要などありません。
教育業なんだから、お金じゃなくてもっと子供のことを考えてよ!
ひとりで塾を立ち上げて長く続けていきたいなら、綺麗ごとなど要りません。
生徒数を増やして、生徒の成績を伸ばして、売り上げを伸ばさないと、生き残れないのですから。
そういう意味では、補助金の申請書1枚書く時間があるならブログ記事を少しでも多く書いて、ホームページを上位表示されるようにした方が後々の売上につながります。
最初から休むことを考えない
「売上を上げるためなら休みなんて考えない。最初から『休みたい』なんて考えるのなら独立するべきじゃない。サラリーマンでいた方がいい。」
サラリーマンは休みを取っても給料は保証されていますし、何なら休んでも給料が出る制度すらあります。
休みがあることが当たり前の状態で独立すると、決まった休みがあって当たり前という意識になりがちです。
休まないといい仕事ができないんだよ~
いい仕事も何も、そもそも最初は生徒少ないんだから体力有り余ってるだろ!早く稼げるようにポスティングでも行ってこい!
私自身、開業当初は土曜日も普通に開けていましたし、一応休みにしていた日曜日も教室にきて作業をしたり、ポスティングをしていましたね。
土日の友人の結婚式も断っていたくらいです。
今考えれば相当ガムシャラに働いていたと思います。
むしろ独立開業して簡単に休める人の神経の図太さがすごい。
同期がバリバリ仕事して稼いでいるのに、収入ゼロの自分がリビングで寝転んでテレビなんて見ていられませんから。
若い心をもつ
サラリーマンのような年功序列社会では、フレッシュな新入社員とベテラン社員では地位も経験も違えば収入も違います。
「まだ若いから仕事が出来なくても仕方ない」
「もう年だからエネルギーが必要なことは部下に任せよう」
若さも老いも言い訳にできます。
しかし、個人事業主に年齢など関係ありません。若さも老いも何の言い訳にもなりません。
特にひとり塾のように、毎日子供と接するような仕事では、「若い心」をもつことが大切です。
大学生アルバイトがいれば、自然と若いエネルギッシュな雰囲気が作られますが、ひとり塾ではそれが塾長の仕事になります。
生徒や保護者にとってもくたびれた先生より、エネルギーにあふれて快活な先生のほうがいいに決まっています。
例えば80歳のおばあちゃんがやっている書道教室。落ち着いた雰囲気で好きですが、緊張感や勉強へのエネルギーは生まれづらそうですよね。
若さというのは作れます。
見た目だけじゃありません。言葉の発し方ひとつ、目力、目線ひとつで、若々しさは演出できます。
若造りをしろということではなく、若々しさを演出する。
塾長=塾の顔、であるひとり塾では大切な心構えです。
必要なところには惜しみなく投資
開業初期のように収入がない状態では、お金を惜しむ傾向にあります。
もちろん節約や節制は必要ですが、塾としてお金をかけるべきところをケチってはいけません。
塾に最も必要なのは『生徒の成績を上がるような学習環境』です。
そのための出費はすべて投資です。惜しみなく使いましょう。
目先の利益のために投資すべきところをケチって、未来の売り上げを下げることのないようにしたいですね。