開業初期の集客でおすすめしないこと

広告・販促

以前集客のために開業初期にやるべきことを記事にしました。まだ見ていない方はそちらも是非ご覧ください。

さて、今回は逆に、開業初期に手を出すべきではないことを書いていこうと思います。

開業初期は資金がある程度準備してある状態なので財布のひもが緩みやすいのです。

あと100万くらい残高あるから、20万くらい広告に使っても大丈夫か!

金銭感覚がバカになっている時期です。

貴重な資金を、意味のないサービスに投下して開業初期から自分の首を絞めてしまうことのないように以下の点に注意してもらいたいと思います。

手を出すべきではない集客方法

有料の集客サービス

有料の集客サービスは開業初期のひとり塾でやるべきではありません。

生徒が30、40人くらい集まらないと損益分岐しないようなモデルなら最初からまとまった生徒数が必要かもしれませんが、ひとり塾で損益分岐するのに生徒数はそんなに必要ありません。

もしもし株式会社○○の××ですが、もっと生徒さん増えるとうれしいですよね!うちの会社は塾の集客専門で………

こんな営業電話が山ほどかかってきますが、基本的に不要です。

外部施策に資金を投入するより、内部施策としてホームページを整える方が最初は重要です。

校門前配布

校門前配布とは、文字通り学校の校門で下校する生徒を狙ってチラシを配ることです。

ダイレクトに子供にチラシを渡せるので効果的に思うかもしれませんが、ひとり塾ではあまりおすすめしません。

理由としては費用対効果が微妙だからです。

子供に直接渡しても、子供が「この塾に行きたい!」ってなることはほぼありません。

チラシから問い合わせへのルートは、基本的に親からです。子供にチラシを渡しても、それが親に渡らなければ意味がないのです。

親に渡らず道端に捨てるなり、家のごみ箱に捨てられるのが関の山です。

消しゴムとか文房具入れれば受け取ってもらえるし、持ち帰ってもらえるかも!

正直大手の塾なら校門前配布はアリです。

潤沢な資金で付録をつけて、バイトを投入してたくさん配れる。まだ年の近い大学生バイトなら受け取ってもらいやすいです。

しかし、我々ひとり塾。

開業初期で資金も限られていて付録をつける余裕もない。配れるのは塾長1人だけ。

1人でな生徒に手渡しでチラシを配る…非常にコスパが悪いです。

たくさんの子供に無視されて、道に捨てられたチラシを見ながらとぼとぼ帰るんです。メンタルにきますよ。

チラシを配るなら親にダイレクトに届くポスティングを、業者を使って大量に配布した方がまだ費用対効果は高いと思います。

その間に塾長はブログ書いたり、ホームページを洗練させたりできるわけですから。

問い合わせ狙いではなく、単純に「知ってもらうだけ」と割り切ってやるならまだいいですけどね。

チラシの大量投下

認知を高めるためにチラシを配ることはひとつの手段としてアリだと思います。

しかし、たくさん配布すればいいというわけではないのです。

こちらのカレンダーを見てください。

これ、実は私が開業した時に配布したチラシのスケジュールです。

1日おきに近隣6600枚、合計約20万枚で金額は約100万!

そしてその結果、チラシをまき終わった6月6日までにあった問い合わせは…

なんと驚異の4件!(しかも今見たら4月からって…もう新学期始まって動かない時期だ…かなりやらかしてますね)

100万で4件ってことは、1件25万のコストか…高っ!!

開業当初で資金も多めに用意していたので財布のひもが緩んでいたんですね。今ならこんなことはしません。

今なら、2月からスタートして週1回で効果を見ながらやる感じにしますかね。

このようにチラシの大量投下は資金的にも苦しくなりますが、保護者に与える印象もよくありません。

全く興味のないチラシが2日に1回、郵便受けに入っているんです。

もう!この塾しつこいわね!毎回捨てなきゃいけないこっちのことも考えてよ!

悪い意味での認知度が高まってしまう可能性もありリスクがあります。このことを踏まえても週1回程度で、少しずつ認知度を高めていった方がよいでしょう。

まとめ

開業初期は焦りから、短絡的な手法を選んでしまいがちですが、短期間で劇的な効果が出るような集客方法はありません。

特に今回紹介したような集客は短期的な効果を狙って労力やお金をかけるものの、それに見合った成果が出にくいものです。

もちろん潤沢な資金や人材がある大手の塾は別の話です。あくまで「ひとり塾でやるべきではないこと」としてお考え下さい。

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