塾長ひとりでも生徒保護者を安心させるための取り組み

ひとりでたくさんの生徒を見るために必要な心構え 心構え

たくさんの生徒をたくさんの講師で管理するような塾とは異なり、我々ひとり塾は1人でたくさんの生徒の学習を管理しなければなりません。

そのために必要な心構えについて考えます。

ひとり塾は保護者にとっては不安材料

大前提として、保護者は塾で働く講師が一人しかいないということに不安を抱くと思っておいてください。

近年は1対2の個別指導や、マンツーマンの個別指導や家庭教師などがあるなかで、ひとり塾は塾長1人に対して何十人も生徒がいるわけです。

うちの子のこと、ちゃんとみてくれるのかしら…

保護者がこのような不安を抱くのは当然です。

だからこそ私たちは、そのような不安を払しょくするために、しっかりと心構えと準備をもって授業に臨まなければなりません。

りじゅくちょうのでたくさんの生徒をみるために必要な取り組みと心構え

質問対応はひとり5分まで

ひとりの質問対応に時間をかけ過ぎるのはNGです。

質問したいと思ってから何十分も待たされると、自習に対する満足度が下がります。

私は、ひとりにつき5分以上かけません。1人当たり平均2分くらいです。もし5分以上かかりそうなら「いったんここまで解き直しをしてみよう」と言って切り上げます。

短い時間に区切って多くの生徒の質問をさばいていくことで、「質問できなかった」という事態を未然に防ぎます。

できるだけ動かない

塾長は授業以外では常に暇そうに座っているくらいがちょうどいいと私は考えています。

その方が生徒も質問しやすいですよね。

塾長が忙しく動き回っていると、質問するタイミングが難しくなってしまいます。

塾長はなるべく動かずに定位置で質問を待てるように指導システムを構築するべきです。

事前準備は綿密にする

ひとり塾では特に、事前にしっかりと授業の準備をしなければなりません。

準備不足で、必要なものを用意している途中で、生徒からの質問が来て、対応している間に別の子が来て、その子の準備も疎かになっていて…

塾長が忙しく動いているのに生徒は手持無沙汰に待つという状態。これが一番マズいです。

ただでさえ保護者は「先生一人で大丈夫なのかしら」と思っている中で、子供から「今日すごい待たされた~」なんて聞かされたら…

退塾につながりかねません。

一人でも生徒の手を止めることなく、勉強に集中させられるように、事前準備は綿密にしましょう。

保護者への連絡はこまめに実施する

何度も言いますが、先生が1人というのは、保護者にとっては不安材料です。

「1人でうちの子をしっかり見てもらえるのかしら」

「ちゃんと指導してもらえないんじゃないかしら」

そのような不安をしっかりと取り除くことは、ひとり塾経営の責務です。

その一つの手段が、こまめな連絡です。

子供の学習の理解度や授業時の様子、家での取り組みや改善点など、しっかりと保護者に伝えることで、「うちの子をちゃんと見てもらえている」と安心感を与えることが出来ます。

小さなことですが、これだけで信頼を獲得し、退塾の芽も摘めるわけです。

ひとりひとりに声掛け

ひとり塾では、どうしても生徒とのコミュニケーションの時間は限られます。

だからと言って何もコミュニケーションをしないでいると、生徒からすれば、ちゃんと見てもらっていない、という不満が生まれてしまう可能性があります。

退塾の原因の大半はコミュニケーション不足から生まれるものなので、そのような状況は避けるべきです。

例えば、来た時や帰る前、質問に来てくれたときなど、ちょっとしたことでいいので声掛けをしましょう。

「雨降ってるけど大丈夫だった?」「雨降っているから気を付けてね」

「部活は忙しい?」「課題は進んでる?」

何でもいいんです。たかだか数秒のやり取りですが、この積み重ねが非常に重要です。

結果を出せば先生が何人かなんて関係ない

私自身10年やってきましたが、『先生ひとりしかいないんですか?』とよく聞かれたのは最初の3年くらいです。

実績ができてきて、口コミが増え始めてからは、あまり言われることはなくなりました。

最初から一人だと分かった上で問い合わせをして頂けることが増えたのです。

それでも年1回くらいは言われますから…保護者にとっては不安材料であることに変わりはありません。

結局のところ、成績を上げることが出来れば、先生が何人いるかなんて関係ありません。

先生がたくさんいても成績が上がらなければ意味がないわけです。

保護者は先生がたくさんいる塾に通わせたいのではなく、成績が上がる塾に通わせたいのですから。

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