開業初期にかかってくる営業電話への対応

営業電話への対応 心構え

開業初期でのどから手が出るほど問い合わせが欲しいときに掛ってくる電話が営業でがっかり、なんてことは誰もが経験しています。

はい!○○塾です!(問い合わせかな~わくわく)

御社のウェブマーケティングのご提案なんですけど~……

・・・・・・

それが本当に塾にとってプラスになることならいいですが、私の経験上9割方(ほぼ全部)不要です。

よくある営業内容と必要性

インターネット広告関連 

『webページのココの枠に塾の広告を入れますよ~』みたいなものですね。

比較的安く広告できるものもありますが、安かろう悪かろうです。一度やりましたが全く無意味でした。

必要なしです。

SEO関連

『WEB検索で、特定のキーワードで上位表示されるようにしますよ~』という提案です。

上位表示?それってそんなに重要なの?

自分で検索すると分かりますが、何か情報を探すとき、検索結果の大体上位2,3件くらいまでしか見なくないですか?

検索結果の上位に表示されなければ、そもそもホームページにたどり着いてもらえません。

そういった意味で検索結果の上位表示は重要なポイントであり、それをお金で解決してくれるのがSEOの会社です。

もちろん上位表示は必要ですが、私は開業初期ではやるべきではないと考えています。

検索エンジンのアルゴリズムが変わるその都度対策が必要と言われ、ずっと月何万ものお金を払い続けなければなりません。

成果報酬ではない会社が多く、結果が出ていなくても費用が発生します。

ある程度、生徒が集まって黒字経営になったうえで、それでも検索結果が上位表示されない状況で初めて考えることだと思います。

自塾はSEO対策に関して一切業者に頼んでいません。

しかし「○○市 塾」や「○○市 学習塾」、「○○市 個別指導」などと検索すれば大抵上位3~5位には安定して入っています。

お金を払って上位表示を目指すよりも、ホームページを充実させて良質なコンテンツを増やす努力をしましょう。

保護者にとってよいページが増えれば、勝手に上位に上がってきます。

芸能人との対談取材

今はあるんですかね?5,6年前は結構見た気がします。芸能人が取材しますよ~ってやつです。

これは開業初期の舞い上がっている時期にはまりそうな罠ですよね。

これでも俺も経営者だ~!…えっ取材?ぜひぜひ取材してくれるなら宣伝にもなるし!

まあ開業初期をあえて狙ってきている節もありますからね。

ちなみに最初『取材』と言ったにもかかわらず、話を聞いていると途中から『広告』の話にすり替わっています。

つまり費用が発生します。何十万とします。お金の無駄なので断りましょう。

コピー機・複合機の営業

もの自体がいいか悪いかはわかりませんが、そもそもひとり塾だと大きな複合機は不要です。

家電量販店で売っているような3~5万円台のコピー機で十分なので。

「インク代が高いですよね~」と常套句でセールスしてきますが、それを差し引いても複合機のリースの方が高いです。

電力会社の営業

『電気代やすくなりますよ~』という営業です。これは未だによくありますね。

大規模な教室でやっていて、電気代が毎月何万とかかっている塾なら、電力会社の乗り換えで相当安くなるのかもしれません。

しかし小規模ひとり塾ではたかが知れています。

安くなるたびに代えていてはキリがないのでほどほどに。

投資関連

興味ないです、でOKです。興味があっても電話営業の投資話は詐欺(だと私は勝手に思っています)なので辞めときましょう。

本当に儲かる話は他人に教えません。

営業電話の断り方

ひとり塾では長々とした営業電話ひとつが塾の運営を妨げる要因になります。

とはいえ、失礼なガチャ切りは周りに生徒がいる時にはやるべきではありません。

『せっかくお電話いただきましたが、全く興味がないため遠慮させて頂きます。ありがとうございました。失礼致します。ガチャ』

一気に言い切って切るようにしています。

横柄な対応はNG

営業電話に対してイライラしてしまう気持ちはわかります。

それが忙しい時間帯であればなおさらです。

しかし、特に周りに子供がいるときに、横柄な態度で話すのは良くありません。

塾長がイライラしていると雰囲気も悪くなりますし、質問や相談などもしづらくなるかもしれません。

他に先生がいればそちらに行く選択肢もありますが、ひとり塾でその選択肢はないのです。

さらにもう一つ理由があります。

電話相手が近隣に住んでいる見込み顧客である可能性もあるからです。

ねぇ~聞いてよ!今日たまたま仕事で○○塾に電話かけたらめちゃくちゃ感じ悪かったわ。

特に田舎ほどこんなこともあるかもしれません。常に電話先が保護者であるかも、と意識しておきましょう。

本当に興味がある場合

私は、資料をメールで送ってもらい、確認して興味がわけば、こちらから連絡するように伝えています。

直接会いたいと言われても『何の予備知識も比較検討もしていない状態で会って説明されてもその場では決して決断はしませんよ』と伝えます。

営業側は、契約を取るために直接会いにくるわけなので、これで引いてくれるケースが多いです。

どれほど興味がある内容でも、営業時間内に長々と電話をするべきではありません。

当然目の前の生徒指導が優先なのですから。

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