「勉強のやり方を教えます」は要注意。その理由とは?

広告・販促

近年増えた「勉強のやり方を教えます」というキャッチコピー

ここ数年あらゆる塾(特に個人塾)のチラシやホームページに見られるようになったキャッチコピー

「勉強のやり方を教えます」

「勉強のやり方から徹底指導」

なぜこのようなキャッチコピーが増えてきたのでしょうか。

これは学習管理型塾の流行によるものだと私は思います。

今の40,50代世代には、塾といえば集団塾というイメージがあるようです。

30代の世代が小中学生の頃に個別指導塾が流行り、一世を風靡しました。

今でも多くの個別指導塾が軒を連ねています。

しかし、個別指導が少子化から下火になりだし、時代に合わせて新しい形の塾が生まれてきました。

それが学習管理型の塾です。

その先頭を走っているのが武田塾です。

『授業をしない 』というキャッチーなフレーズで認知を高めました。

自学自習の効率を高めるためのサポートをする、という今までありそうでなかった指導形態で爆発的に生徒数を伸ばしました。

武田塾が全国にフランチャイズ展開をし、知名度が上がるにつれて、それを模倣した学習管理型の塾も増えてきました。

そのような中で増えてきた学習管理型の塾が使いがちな言葉。それが…

『勉強のやり方を教えます』

武田塾のような心をつかむキャッチコピーが思いつかない個人塾がよくこの言葉を使っています。

最近の個人塾のチラシでよくこの言葉を見ます。

もちろん使っちゃダメとまでは思いません。

しかし、取扱には注意が必要です。

「勉強のやり方を教えます」が要注意な理由

例えばパーソナルジムが「筋トレのやり方を教えます」とチラシやHPで謳っていたら皆さんはどう思いますか?

そんなことより、通えばちゃんと細マッチョになるのかどうかが知りたい!

そうですよね。細マッチョになれるならやり方はお任せします、ってスタンスになりますよね。

パーソナルジム大手のライザップがなぜあれだけ流行ったのか。

それはあのCMのビフォーアフターが衝撃的だからです。

塾も同じ。

結局勉強のやり方など目標達成までの過程に過ぎません。

今一度、保護者はなぜ子供を塾に通わせるのかを考えてみましょう。

子供に勉強のやり方を身につけさせるためですか?

ってことは、塾が言う正しい勉強のやり方が身につけば通塾の目標は達成ってこと?

違いますよね。

保護者が求めているのは、子供の成績が上がり、志望校に合格することです。

塾の存在意義はココなんです。

つまるところ成績が上がって志望校に合格できれば、それまでのことは塾に任せます!ってスタンスの保護者がほとんどです。

皆さんも筋トレのやり方を教わったところで自分でそれを実行して結果が出せると思いますか?

少なくとも私は難しいと思います。

ただでさえ子供は勉強ができない、苦手という状態で塾に来ます。

「うちの子はやり方さえ教われば、きっとできるようなる」なんて保護者は思っていません。

勉強のやり方?まあうちの子も分かってないとは思うけど、それよりこの塾で成績が上がるのかしら…?

「勉強のやり方を教える」というのは、そんな保護者に対して、結果にこだわっていないのではないかと思わせてしまうことにつながりかねません。

ある塾経営者
ある塾経営者

いや、正しい勉強のやり方が身に付いた先に成績が上がるんだ!勉強のやり方は大切だ!

もちろん勉強のやり方は大切です。

そんなことは塾で働く人間だけでなく保護者も理解しています。

しかし、サービス業としてお金をもらって指導をする以上、アピールすべきは過程ではないのです。

塾が生き残ることができるかどうかは結果がすべてなのですから。

絶対NGのキャッチコピー

じゃあどのようなキャッチコピーで塾をアピールすればいいのか。

その前に個人塾が絶対にやってはいけないキャッチコピーがあります。

それは大手塾を真似た雰囲気キャッチコピーです。

  • 大手個別A「志望校へ まっすぐ」
  • 大手個別B「学び方を育て 自学力を伸ばす」
  • 大手個別C「自分でできたに導く塾」
  • 大手塾C「ひとりひとりを大切に」

なんか塾っぽくていいじゃん!何がダメなの?

雰囲気キャッチコピーには、具体性が一切ありません。

どんな特徴の塾なのか、何が強みでどんな指導をする塾なのか、一切わかりません。

でも大手塾はこれでいいんです。

すでに一般に周知されているわけですから。具体的なことをわざわざ書く必要もありません。

一方で、一切知られていない個人塾でこれをやると大体爆死します。

個人塾キャッチコピーのポイント

ではどのようにアピールするべきなのか。

個人塾のキャッチコピーで大切なのはターゲットの明確化と具体性です。

つまり大手塾のキャッチコピーと真逆で

①どういう子をターゲットとした塾なのか

②どういうことをして成績をあげるのか、どういう指導が特徴なのか、何にこだわっている塾なのか

具体的に、明確に表現します。

具体的なことを明確に…むずかしいな~~

そう、これが難しいんです。

コピーライターと言うキャッチコピーを作る専門の職業があるくらいですから。

売れている個人塾のキャッチコピーは秀逸なものが多いです。

ぜひお近くの売れている個人塾のホームページを、この記事の観点を意識して見てみてください。

こちらのページにキャッチコピーのポイントをまとめてありますので、興味のある方はぜひご一読ください。

タイトルとURLをコピーしました