『年間休日○○日以上』と書いてあったとしても、たいていの場合、最も取れた場合の日数が書いてあることがほとんどです。
そこで2023年の自塾のリアルな年間休日日数を集計してみました。(2023年4月~2024年3月)
ひとりで塾経営してちゃんと休めるの?と思っている方の参考になれば幸いです。
年間の休日日数
休日日数の決め方はこちらの記事にも書きました。
自塾では、月を4週として年間12ヶ月×4週=48週を授業する週としています。
つまり各曜日48回なので、年間48×5=240日塾を開けるということです。
逆に言えばそれ以外の日は休みということ。
2023年度では364日ー240日=124日は休みがあったということです。
これはあくまで最大の休日日数であり、実際に休んだ日数ではありません。
厚労省の調査によると令和5年の1企業年間休日日数は約110日なので、すべて休めば平均以上の休日は取れるということになります。
自塾はGW、お盆、年末年始は休校にしています。
連休も開ける!って方もいるかもしれませんが特にひとり塾ではお勧めしません。
こういった連休は開校したとしても、結局のところ欠席が多くなります。
振替の対応が大変になるので、それなら最初から休校にした方が合理的です。
受験生のために有料で開ける、みたいなのはアリかもしれませんね。
リアルな休日日数
2023年度は実際124日休める日がありましたが、すべて休んだわけではありません。
定期テスト前には自習のため開校したり、夏期講習の時期には講習として開校したり、受験前には受験対策講座で開校するなど、休日も開けなければならない日がありました。
自塾の場合、2023年度の休日に開校した日数は15日ありました。
ちなみに休日開校はすべて土曜日で、日曜日は意地でも開けませんでした。家族との時間も大切です。
つまり実際に休めたのは124日-15日=109日ということです。
厳密に言えば、当塾の休校ルールに則り1日休みがあったので、2023年度の実際の休日日数は110日でした。
企業平均位は休めているってことか…
休日日数だけ見れば企業平均と同じくらいですが、実働時間が大きく異なります。
一般的な会社なら労働時間は8時間程度だと思いますが、自塾の労働時間は6時間です。
生徒が塾に来る時間は、平日は16時以降ですから。多くの個人塾がそれくらいの開校時間になると思います。
1日2時間も少ないので、年間190日(講習時期の50日分を除くと240日ー50日=190日)で換算すれば380時間も短いということ。
これは1日8時間労働の一般企業で換算すれば約48日、つまり1ヶ月半休んでいることと同じです。
ってことは一般企業換算では1年で158日休んでいるのと同じってことか!すごいホワイト企業!
もちろん夏期講習など書き入れ時は労働時間も長いですが、それでも可処分時間ははるかに長いと言えます。
開業初期は休みなし
今はこれくらい休みを取っていますが、開業初期はさすがにこんなに休むわけにはいきませんでした。
土曜日も普通に毎日開けていました。
日曜日もテスト前や受験前に講座を開いていました。
授業がない日もポスティングに言ったり、塾でホームページの改善をしていました。
365日生徒を獲得することや成績を上げること、問い合わせを増やすことに注力していました。
開業後3年くらいは友人の結婚式への出席も辞退していました。
名もないぽっと出の塾が地域で認知度を高め、口コミを獲得し、安定して問い合わせを得られるようになるのは簡単ではありません。
たくさん稼げて休みも多い!といいところだけ見て開業するのは危険です。
開業してチラシをまいた途端電話メール問い合わせがたくさん来て2,3ヶ月で満席!なんてことにはなりません。
そんな幻想を抱いて開業すると、早々に心が折れる可能性もあります。
年間休日日数などを考えるのは、生徒が増えて経営がある程度安定してからです。