喫煙者には厳しい世の中だな~
指導や経営とは関係ないじゃないか!と思うかもしれません。
違います。大ありです。
特にひとり塾で開業初期の実績のない状態から長く塾を続けるなら経営戦略の1つとして禁煙するべきです。
ひとり塾長が禁煙すべき理由
偏見も込みで言いますが、喫煙しているひとり塾長は稼げません。
タバコは健康だけでなく、金銭、指導、経営面のすべてに影響を及ぼすからです。具体的に考えます。
生徒や保護者への印象が悪い
これに尽きます。
昔は、映画などの影響もあり、タバコを吸っている人がかっこいいみたいな風潮があったようです。
しかし時代は変わりました。
今は完全に嫌煙の世です。
え~先生タバコ吸ってるんだ~かっこいい~
こんな風に思う人はいませんよ。単純にがっかりされるだけです。
ひとり塾の塾長は、『塾の顔』なんです。イメージの悪い喫煙を保護者の前でしてしまうリスクは絶対に回避するべきです。
におい問題
大手の個別指導塾で、生徒と教える先生の距離が遠ければ、においもバレずらいのかもしれません。
一方ひとり塾は狭い教室で指導することになります。
タバコを吸わない人は、タバコのにおいに敏感ですから。それだけで体調が悪くなってしまう人もいます。
見られなければ構わない、なんて問題ではありません。
生徒が集中して勉強できる環境を作るのが仕事の塾長が、ニコチンのにおいをまき散らして生徒の体調を害するなんて、笑えませんよ。
お金がかかる
現在、タバコは1箱600円くらいするらしいです。
もし2日で1箱吸っていたら、1ヶ月で9000円かかります。
年間だと108,000円です。
開業当初で一番塾に投資をして、利益を上げていかなければならない時期にこの出費は大きいですよ。
タバコにお金をかけるなら、ウェブ広告にでも使った方がはるかに生産的です。
保険料が高くなる
タバコの出費だけではありません。
喫煙者は生命保険や健康保険などの保険料も上がります。
と言うよりも、タバコを吸っていないと保険料が安くなるところが多いです。
1ヶ月で見れば細かい出費かもしれませんが、ちりも積もれば山となる、です。
健康問題
タバコの健康リスクは今更いうまでもありません。
あなたがもしガンになって入院してしまえば、かわりに子供を見てくれる先生はいないんです。
開業当初で信頼も実績もない塾にせっかく子供を任せてくれた保護者を裏切ることになるわけです。
頑張って1000万売り上げる塾を作り上げても、あなたがいなければゼロ。
無論タバコだけの問題ではないですけどね…。
時給の無駄
会社でタバコ休憩をとってもその分給料が下がるということはないらしいです。(さすがに限度があると思いますが…)
しかし、個人事業主はそうはいきません。「すべての時間に時給が発生している」という意識で働くべきです。
例えば1日10本のタバコを吸うとします。1本5分程度とすれば、1日50分。
5日間働くなら1週間で250分。1ヶ月で1000分。つまり約17時間です。
最低賃金に近い1時間1000円で働いたとしても、月17000円。1年間なら20万4000円です。
あなたがタバコを吸っている時間は、本来年間20万4000円分のお金を生み出す価値があった時間というわけです。
ちりも積もれば山となる、です。1回は5分程度でもたった1年でこれだけの時間とお金になります。
塾長イライラ問題
ひとり塾経営では、一度塾を開ければ、そこから休憩などありません。
たばこを吸っている人は吸えない時間が長いほどイライラします。
そのイライラをぶつける先が生徒になってしまったら塾講師として終わりです。
だからと言って、仕事の途中で「ちょっとトイレ」などと生徒だけ残して教室を出て、帰ってきた塾長がタバコのにおいをプンプンさせていたら…
これは生徒の手前示しがつきません。
私たちには集中して勉強しろと言うくせに、自分はタバコ休憩ばっかり…
タバコをやめたきっかけ
散々偉そうなことを言いつつ。実は私も開校から2年ほどはタバコを吸っていました。
あんたも吸ってたんかい!
だからこそ、吸いたい人の気持ちもよくわかります。
ある日塾を開ける直前に吸っていて、開校後来た中学生の女の子に「先生タバコ臭いね」って冷静に言われたことがありました。
中学生とは言え、女性に臭いって言われるのは、普通の感覚ならショックですよね。
言ってくれるような子がいた私はまだマシです。言われなければ陰で『あの先生タバコ臭い』って思われ続けるわけですから。
私は生徒に言われて以来、塾の仕事が終わったあとに1本だけ吸うようになって一気に本数が減りました。
その後塾経営が少しずつ安定してくると、タバコでストレス発散することもなくなり、自然と吸わなくなりました。
どうしても吸いたい人は…
いずれにしてもひとり塾では仕事をしている間、タバコを吸う暇などありません。
自然と本数は減っていくことになるはずです。それでもどうしても吸いたければ、匂いがきつい紙巻のたばこではなく、まずは電子たばこにするべきです。
まず第一歩は、吸うのは塾の仕事が終わった後だけにして、朝起きてからは一切吸わないようにまずは習慣を変えましょう。
これも経営戦略のひとつですよ。