ひとり塾をやる上でのリスクのひとつ。
それが『健康リスク』です。
もし自分が病気になってしまい入院や手術になろうものなら、数ヶ月は働けません。
もちろん代わりなどいません。
休職手当などもありません。完全に収入ゼロです。
一方で、塾を始めて忙しい日々を過ごすとこう思います。
人間ドック行くくらいなら仕事するか休みたいな~
特に開業初期は土日も関係なく働きます。生徒が来ないからといって休むということはありません。チラシを検討したり、ブログを書いたり、ホームページを更新したり、などなどやれることはたくさんあるのです。
そんな中で生まれる貴重な休み。
人間ドックに使いたくないんですよね。
個人事業主の定期健診
企業は従業員に対して定期健診を受けさせることが法令で義務付けられています。
一方で個人事業主にその義務はありません。
特に、従業員のいないひとり塾では、定期健診から遠ざかってしまうのも無理はありません。
私も何度か思ったことがあります。個人事業主も定期健診を義務化してくれたらいいのに、と。
人間ドックに必ず行くための方法
誰しも健康は失って初めてその大切さがわかると言います。
これは逆に言えば失わないと大切さに気付けないということです。そして失ったときの代償がでかい、という…
健康に対する危機意識が生じづらいことが、定期検診や人間ドックに行かない原因になっています。
個人の意識の問題になってしまいますが、私なりに必ず健康診断、人間ドックに行けるようにするにはどうすればいいのか考えてみました。
家族に予約してもらう
人にスケジューリングしてもらう。
これが一番おすすめです。
健康診断や人間ドックは、予約するまでのハードルが高いですがいったん予約さえしてしまえば、その日に行くしかなくなります。
他力本願だな!そんなんで生徒に『自発的に~』とか言えるのか!?
ぐうの音も出ませんが、ひとり塾では特に自分の健康を後回しにしがちなんです。
サラリーマンを辞めて個人事業主になった人は、企業がやってくれる定期健診のありがたさが分かると思いますよ…
あらかじめ決めておく
毎年決まった月の決まった週に行くと決めてしまえば予約するハードルもなくなります。
人間ドックの日に1年後の予約を入れてしまえばいいのですから。
実際私も12月の第1週に行く、と決めてカレンダーに入れてあります。ずっと前から決めていた予定ってなかなか無下にしくにいんですよね。
塾長の検診日を保護者に伝える
これは単なる思い付きです。
保護者に向けて「この日は塾長が年に1度の人間ドックに行くため休業します」とお知らせしてしまうのです。
平日を1日休んで人間ドックの日にして、それを保護者に伝えておく。
これなら行かざるを得ません。
塾長が体調不良で休むことになったら、保護者も困るわけですから、理解も得られやすいです。
入院が必要になった場合
もし入院が必要になったら…
まず生徒保護者にメールします。ただ、いつ再開できるか、というのをすぐには明確にできません。
そうなると私の見立てでは、
①入塾半年以内の子が他塾に行く。(特に受験生)
②少し不満を持っていたけど思いとどまっていた家庭が退塾を決断する。
入院期間にもよりますが、退塾はほぼ確実に出ると思われます。
塾がいつ再開するか分からなくても、受験や定期テストは確実にやってくるわけですから。
一方で固定費はいつも通り出ていきます。治療費や入院費もかかります。
手持ちの資金も減りますが、入ってくるお金はありません。
月30万の損失はあるでしょうか。これが何ヶ月か続く可能性があるわけです。
さらに、お金以上に大切なこと。
ひとり塾は代わりの先生がいません。生徒や保護者への責任を果たすために自分の健康を大切にするのは『ひとり塾長の義務』です。