私は20代半ばで開業しました。
一切の就職経験もありません。社会のことをほとんど何も知らない若者でした。
開業するといろいろな会社から営業の電話がかかってきました。
今でこそ丁寧に(?)お断りしていますが、当時の私はその一つ一つに丁寧に対応し、話を聞いていたわけです。
そして営業の巧みな口車に乗って、いろいろな契約をしました。
今考えるとすべて無駄でした。
この記事を見てくれた人が同じ失敗をしないようにまとめておきます。
私が契約した集客営業まとめ
有名人がインタビューに来るやつ
私が失敗したことで一番最初に思いつくのがこれです。
落ち目の有名人がわざわざ自塾に来て、事業について取材をして雑誌に掲載するというやつ。
開業したての事業者を狙っているのがうまいところです。
開業したてで舞い上がっていた私のような若者などまさにカモだったと思います。

でも、まあ集客効果があれば…ね!
残念ながら集客効果などゼロです。
そもそも掲載されるのは保護者が読むような媒体ではありません。
それどころか何と読むのは同じような営業会社で、それ以降営業の電話が増えたという…。
今もやっているのかわかりませんが『有名人がインタビューしますよ!』という営業がガチャ切りで大丈夫。

そもそも取材というのは、される側に費用など発生しません。取材などという言葉で相手を油断させる手法は詐欺のようなものです。
G○Oの広告
細かいことは忘れてしまいましたが、yahooの検索結果画面の右下の小さい子窓のような枠に塾の宣伝とリンクを貼る、といったものです。
実際そのリンク経由での問い合わせはゼロでした。
しかもこのG○Oという会社は関連会社?が多く、一度どこかと契約すると、たちまちいろいろな関連会社から営業の電話がかかってくるようになります。
要はカモだと認定されたわけです。
さらにむかつくのが、『契約書をFAXするので書いて送ってもらえれば大丈夫ですよ!』みたなぞんざいな扱いを受けたこと。
まあ、カモに丁寧な扱いなんてしないのでしょうが。もはや直接会う必要もないと思われているわけです。
カモというか完全に舐められていたのでしょうね。
こういった経験から私が伝えたいこと。
ウェブ販促の営業はすべて断る!
特に開業初期にSEOやらMEO、googleのアドセンスといったウェブ上の販促にお金をかけるのはおすすめしません。
ホームページの中身もスカスカで、実績もない塾が、そんなところにお金をかける意味がありません。
最初は地道にホームページの中身を充実させることに注力した上で、本当に必要だと思ったら自分で能動的に探しましょう。
SNSのフォロワーを買う
当時はFacebookが隆盛でしたが、そのフォロワーを増やす施策をするという内容だったと思います。
フォロワーの多い塾は支持されている、という安易短絡な発想のサービスですが、さすがは開業したての若造。こういうのに乗ってしまうんですね。
結果、捨てアカかと思うようなアカウントからのフォローが増えただけで、何の効果もなし、です。
Facebookのフォロワー数100何件みたいな虚しい数値を表示させただけ。
まさに10万どぶに捨てたようなものでした。
集客での安易な課金はNG
開業初期でまだ何の実績も認知も口コミもないような塾が、お金をかけて集客したって無駄です。
販促の業者は、保護者が塾に来るところまでしか面倒を見てくれません。
塾に来てから実際に入塾するかどうかまで面倒は見てくれません。
塾の集客で大切なのは、いかに多くの人に来てもらうか、ではなく、いかに多くの人に入塾してもらうか、です。
何の中身もなく、準備もできてないのに、塾にたくさん生徒を呼ぼうなんておこがましい考えです。
安易な課金に手を出す前にやるべきこと
手っ取り早く客に来てほしいからお金をかける、なんて安易な発想で集客できるほど甘くはありません。
それで集まるなら誰でも成功しますから。
また、初期にお金をかけて運よく生徒が集まったとしても、開業初期のレベルの低いオペレーション下では塾の悪評が広まるリスクもあります。

確かに生徒が一気に増えてうまく対応できなければ、悪い口コミが広まるのもその分早そうだな…
安易な課金に手を出す前にやるべきこと。
近隣にチラシを撒くなど身近なところから始め、興味を持ってくれた数人の成績をしっかりと上げること。
保護者との密な連絡で信頼関係を築くこと。
塾のコンセプトを確立し、ホームページを磨くこと。
ブログなどで塾の指導や塾長の考え、その他いろいろな情報を発信すること。
塾内部に目を向けて運営していかなければ、集客など到底できません。
地道に地道に皆さんの塾の良いところを広めていきましょう。

誰かの参考になれば報われます