授業料は必ず前払いでもらう。その理由とは?

資金調達 心構え

ひとり塾の授業は原則前払いにするべきだと私は考えています。

例えば9月分の料金は前月の8月末に支払ってもらうということです。

個人塾は舐められやすい

個人塾をやるなら認識しておくべきことがあります。

それは個人塾は舐められやすいということです。

舐められるって…どういうこと?

大手塾は、講師の上に校舎長などの責任者がいて、エリアを管理するマネージャーがいて、さらに役員がいます。校舎は全国にあり、生徒数も何百人といるわけです。

要するに組織が出来上がっているわけです。

いち保護者が我儘を言ったところで通用しないと思うはず。少なくとも私が親ならそう思います。

(まあそういう良識のある保護者ばかりではないのですが…💦)

一方でひとり塾はたった1人で運営する小さな個人事業主です。

組織の大きな後ろ盾がないので、融通を利かせてもらえるだろうと思わせてしまうのでしょう。

簡単に言えばわがままを言いやすいってこと、悪く言えば舐められやすいってことです。

ひとりでやっている居酒屋と大手チェーン店ならどちらがツケ払いしてくれそうですか?

個人の居酒屋ならツケてくれそうだと思いますよね。そういうことです。

  • 簡単に欠席し、悪びれもせず振り替えを求める。もちろん無料で。
  • 授業料の口座振替が残高不足でできない。1度だけならまだしも何度も。
  • 講習などの期限を平気で超えて提出してくる。
  • 退塾の時に、欠席した分の返金を求めてくる。規約なんて関係なし。

こういったことを平気でする保護者も残念ながらいるのです。

自塾でも開校直後はこういった保護者もいました。ある程度実績を積み、口コミも増え、生徒を選別し、保護者の質が上がるにつれてなくなっていった印象です。

こういったことにはリスクヘッジをしておく必要があります。

その一つが前払いです。

前払いでリスクヘッジ

これから行う授業の料金をあらかじめ納入してもらい、未払いに対してしっかりとリスクヘッジしておく必要があります。

特にひとり塾ではマンパワーが限られています。

塾長の労働力は無駄にしてはいけない。

タダ働きなんてのはもってのほかです。

後払いでもし未払いが生じれば、「来月もまたこうなるんじゃないか…」など不要な心配をずっとし続けることになります。

「この子に今教えていることはすべてタダ働きになるかもしれない…」などと私なら思ってしまいます。

こんなメンタリティーで仕事なんてしたくないですよね。

少なくとも私は嫌です。

お金をちゃんともらったから、責任もって指導するぞ!

このような気持ちで仕事をする方が健全だと私は思います。

支払い遅延時の対応

未払いが発生した場合

「次回通塾の際に必ず来月の授業料を持たせてください。納入頂けなかった場合、来週の授業は実施できません。せっかく来ていただいても帰宅してもらうことになってしまいますので、ご注意ください。」

私は料金の未払いにおいて相手に遜って伝えることは意図的にしないようにしています。

「お手数ですが」「恐縮ですが」などといった言葉は使わず、~してください、と直接的な表現で伝えるようにしています。

申し込みの遅延など、運営上で細かいところは多少融通を効かせるところはありますが、支払関係では一切融通を効かせることはありません。

「今回だけですよ」っていうのもやりません。

未払い時の対応は申込書に記載して読み合わせをしておきましょう。

今まで運営していて1度だけ未払いの状態で授業料を持参せずきた子がいましたが、その日の授業は振替という扱いにして帰宅してもらいました。

私はその結果生徒が辞めてしまっても致し方なしと考えています。

でも辞めちゃうくらいなら、許しちゃうかも…

私の経験上、支払関係がルーズな親を持つ子の成績は悪いです。

偏見だと思われるかもしれません。しかし、私自身の経験ではばっちり当てはまります。逆に、成績がいい子の親はちゃんとしています。

やはり子は親の写し鏡です。適当な親から生まれる子は適当に育つ可能性が高いです。(もちろん反面教師としてちゃんとしている子もいますよ)

何が言いたいのかというと、結局許したところで遅かれ早かれ辞めていきます。

未払いが発生するということは、塾を大して重要視していないということ。

未払いのストレスを抱えるくらいなら、さっさと辞めてもらって、ちゃんとした保護者に来てもらった方が精神衛生上いいと思います。

支払関連をルーズにしてはいけない

特に舐められやすいひとり塾では、決して支払い関係をルーズにしてはいけません

一度でも許してしまえば「多少遅れてもいいんだ」と思わせることになります。

これは経営上絶対にダメです。

支払関係がルーズになると、その他のこともどんどんルーズになっていきます。

さらに、ひとりでも許してしまえば、ほかの子にも同じように対応しなければいけなくなります。保護者のコミュニティーをなめてはいけません。

○○さんは、多少遅れてもいいって言ってましたよ!

こんなことが伝わってしまえば、ルールなどなくなります。

悪しき前例は必ずのちの自分の首を絞めることになります。

支払関係のルールは例外なし!でいきましょう。

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