塾のチラシを見ると、「○○高校何名合格!」などいわゆる合格実績を載せているところが多いですね。
特に大手のチラシでは全校舎を合計して100人だとか200人だとかでかい文字で書かれていてインパクトがありますよね。
一方で私たちひとり塾はこんな数字は到底書けません。せいぜい10人、20人くらい。
大してインパクトもないからチラシやホームページに合格実績は載せなくていいか…
合格実績を載せる意味
結論、私はひとり塾こそチラシやホームページに合格実績を載せるべきだと考えています。
大手が合格実績を載せるのは、人数や学校名をアピールし集客につなげるためでしょう。
一方で我々ひとり塾が合格実績を載せる目的は少し異なります。
ひとり塾が合格実績を載せるべき理由は、自塾が受験対策に力を入れていて、生徒の進路を重要視している塾だと保護者にアピールするためです。
そんな回りくどいことをしなくても、受験対策をやっていると書けばいいんじゃない?
例えばあなたが痩せることが目的でジムを探しているとき…
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どちらに惹かれるでしょうか?私なら断然Bです。
たとえ受験対策について書いてあったとしても、結果がなければ本気度も伝わらないですし、魅力も伝わらず信頼性も高まりません。
また「一目でわかる」というのも重要な点です。
読めばわかるは書き手の傲慢。読み手は自分の求める情報がなければすぐに興味を失います。
少しでも迷わせてしまえば、結局安心感のある大手か、わかりやすく掲載している他塾に行かれてしまうのです。
進学実績を載せる効果
同じ志望校を目指す生徒・保護者が安心感を抱きやすい
合格実績のなかに自分の目指す高校・大学があれば、それだけで生徒保護者に安心感を与えられます。
特に日本人は、前例がない、という言葉に不安を感じやすいように思います。
逆に、先例があるだけで何となく信頼感が生まれるんですよね。
ちゃんと先例を示し、読み手を安心させることもサービス提供者の責務だと思います。
自然検索にかかりやすくなる
【○○高校 塾 △△市】といった高校名の検索に対して、ホームページがヒットしやすくなります。
塾生が通っている中学校や高校の名前をホームページに載せている塾がありますが、このような目的もあるわけです。
検索にヒットしやすくなれば、問い合わせにつながる確率も上がるわけですから。
ちゃんと受験対策をしている個人塾だと認識してもらえる
私がそう感じるだけなのかもしれませんが…合格実績を載せないのは生徒の進路に対して無関心だからでは?と邪推してしまうんですよね。
塾が提供するサービスは、成績を上げて志望校に合格するためのサポートです。
それなのに一切結果を載せないのは、サービスが良いものだと胸を張って言っていないようなもの。
そんな個人塾に子供を任せたいですか?
何の結果も載っていない…本当に成績が上がるのか、合格できる力がつくのか、そもそもちゃんとで受験対策をやってくれるのか不安…
ただでさえ知名度のない個人塾で、実績を載せないのは保護者を悪戯に不安にさせるだけです。
自塾の生徒が努力してつかみ取った進路を紹介することは、塾生へのねぎらいにもなりますし、保護者を安心させる要素にも、受験を重視しているアピールにもなります。
一方でデメリットは特にありません。
いや…俺は結果にこだわらない!生徒の生きる力、学ぶ意欲、目に見えないところにこだわりたいんだ!
どんなこだわりをもって塾をやるのも結構ですが、保護者の気持ちを理解しようとしなければ難しいですよ。
塾は学校と違い、サービス業なのですから。
合格実績を載せる際の注意点
結論、高校・大学のレベルなど関係なく、すべての結果を載せることが重要です。
アピールしたい高校や大学を恣意的に選んで載せることはNG。
確かに地元トップの公立高校や東大、京大や、慶応、早稲田などの大学はネームバリューがありますよね。塾の合格実績に載っていると「おっ」と思います。
しかし、そこをアピールするのは大手の手法。
ひとり塾がアピールすべきは「人数」や「ネームバリューのある高校・大学名」ではなく、「小さな個人塾で頑張った生徒の努力」です。
どんなレベルの高校・大学であろうが、大切な塾生の努力の結果は全て載せ、胸を張ってアピールしてあげる。
その姿勢があってこそ、個人塾としての魅力が伝わると私は考えています。
偏差値の高い高校、大学しか載せないのは、印象が悪いです。特にひとり塾は、塾長のイメージに直結してしまいますから注意が必要です。
合格実績は塾の資産になる
合格実績を毎年チラシやホームページに掲載し続けることで、着実にその先例を増やすことになります。
先例が増えれば増えるほど、塾としての信頼度は増していきます。
症例が100件以上載っている美容整形外科と、手術の説明と一般的な効果しか載せていないところでは、やはり信頼度は大きく変わるでしょう。
合格実績はいわば塾の資産です。
資産をひた隠しにせず、しっかりとアピールして、塾を検討している保護者に安心感を与えることも、サービス提供者の責務です。
とまあ…いろいろと理由付けしてきましたが、私が掲載しているのは、一度ホームページに合格実績を載せたときに、その生徒から「ホームページに載せてくれてうれしかった」と言われたからです。
やはり、努力の結果を誰かに認めてもらえるのはうれしいですよね。
私としては些細な取り組みでしたが、生徒からすれば大きな自信になるのかもしれません。
それから毎年ホームページに掲載するようになりましたが、合格実績のページは特に2,3月の塾への問い合わせが増える時期にアクセス数が上がります。
大手であれ、個人塾であれ、保護者にとって塾を知る上で重要な指標の一つということですから、特に名もない個人塾は掲載することをおすすめします。ご参考までに。