ひとり塾経営のメリットの一つ。それは「休みを自由に決められる」ということです。
基本は週休2日
よーし、じゃあ週休4日にして、3日だけ働くようにしよ!
自由に決められるとはいえ、好き勝手に休んでいては生徒や保護者の満足度は下がってしまいます。
現状、大手の集団塾は毎日開校していますし、個別指導塾でも週休2日程度ですから、休みはその程度に留めておくのが無難かと思います。
年間の授業回数の設定
年間どれくらい開校するのかは塾によって異なります。
大手の塾であれば人材が豊富なので365日開校することもできますが、塾長1人の個人塾ではそれはなかなか厳しいですよね。
これは私の考えですが、人材の限られているひとり塾では、ニーズにない期間は無理に開ける必要はありません。
例えば大晦日や元旦に塾に来る子はあまりいません。明けても大してニーズはありません。
一方でテスト前や受験前は塾に行って勉強したいという子は多いでしょう。こういったニーズのある時は開校するべきです。
なお、自塾においては、以下のように年間開校日数を設定しています。
自塾の例でもそうですが、年間の授業回数に不公平が出ないように調整すると1週間分開校しない週が発生します。
授業数の調整の仕方
ではこの1週分の休校とどのようにして調整するか。私が調べた限りでは調整の仕方は2パターンです。
5週目を休校にする
シンプルに5週分ある月の最後の週だけ休校にする方法です。
例えば2023年の場合、年末年始、GW、お盆を除くと、10月と11月が合計で9週間あります。
ここで1週間分休みを取る、みたいな感じですね。
シンプルでわかりやすいかもしれません。
しかし、このように機械的に決めてしまうのはあまりお勧めしません。
その週にテストが重なってしまったら大切な時期に塾を閉めることになってしまいますし、月によっては問い合わせも多い時期に重なるかもしれません。
大切な時期にまとめて連休を取るのは得策とは思えません。
年度内で自由に取れる休みにする
自塾では、1週間分の休みを年度の中で必要なときに自由に取れるようにしています。
振替や返金などせずに休めるようにしておくのは、特にひとり塾での危機管理としては重要です。
体調不良や冠婚葬祭など、どうしても急に休まざるを得なくなったとき、いちいち振替や返金の対応するのは大変ですから。
私はコロナで1週間以上自宅療養が必要になった時に、この休校を活用しました。
そもそも調整する必要があるのか
そもそもこんな細かく調整する意味ある?お盆とGWと年末年始と土日以外全部開校すればいいだけじゃない?
結論、授業料を定額でもらわなくてよいなら、調整など不要です。授業を受けた回数分授業料を算出して毎月もらえばいいだけなので。
でもこれって誰にもメリットがないように感じます。
塾は毎月一人一人授業料を計算しなければならない。保護者は授業料が毎月異なるので、支出の見通しが立ちにくい。
その点、授業回数の調整は年度の初めに10分もあれば確認できます。何曜日を何回休めば48回分になるかを見るだけですから。
その後は自動的に定額で口座振替です。売り上げの見込みも立ちやすいです。
毎月いちいち授業数を確認して計算するのか、年度初めにやってあとは定額自動振り替えにするのか。
私なら断然後者を選びます。
休むタイミングに注意
特に定期テスト前や受験前など、塾にとっても子供にとっても重要な時期に休んでしまうのは要注意です。
うちの子、今日は塾で10時間以上勉強したって自慢してたわ
うちは塾が休みだったわ…こんな大切な受験前に塾が開いてないなんて…
定期テスト前や、受験前の1月、2月にがっつりと休みを取るようなことは避けた方がよさそうです。
土日も全部働くべき!という意味ではありません。あくまでイレギュラーな休日の話です。