チラシなんて業者に頼んで配れば2,3件くらい問い合わせあるんじゃないの?
そんな風に思っていた時期もありました。
しかしやってみてこれがとんでもなく甘い考えだということが分かります。私自身、チラシで散々やらかしてきましたから、失敗経験は豊富です。
こんなチラシではダメ!というポイントをまとめてみたいと思います。
そもそもチラシの反応率は高いのか
チラシの反応率は一般的に0.01~0.3%くらいだと言われています。例えば10000枚配布すると、1~30人の反応があるということですね。
これだけ聞くと、『えっ、10000枚まけば最大30人も反応あるの?ってことは、まあ10件くらいの問い合わせはあってもおかしくないか!』などと思ってしまうかもしれません。
確かに全国的に名が知れている学習塾ならそれくらいの反応があるのかもしれません。
しかし我々、開業したてで得体の知れない謎の個人塾です。
そんな反応は絶対にありません。
私の感覚では、開業初期で10000枚配布して2,3件の反応があれば成功です。
反応ゼロなんてのも全然珍しいことでありません。チラシの反応率はそれくらい低いのです。
チラシを配る意味
そんなに反応がないなら、チラシなんてやらなくていいんじゃないか?
チラシを配るのは、何も直接的な問い合わせを増やすためだけではありません。
問い合わせをもらうには、まずは多くの人に認知してもらう必要があります。
周辺の人に「ここに塾があるよ!」ということを認知してもらうためには、チラシでコツコツ認知を広めていくしかないのです。
そしていつの日か塾を検討する段階になった時に「そういえばあそこに塾があったな」と思ってもらえるように仕込んでおくことが重要です。
ひとり塾でこんなチラシはダメ!
大手塾のマネ
大手の集団塾や、全国的に名の知れた個別指導塾と、一人で運営する個人塾。
これが同じようなチラシになるわけがありません。
大手の塾は、そもそも認知度がある状態でチラシをまいて集客している、と言うことを忘れてはいけません。私たちは認知度ゼロなんです。
『この夏、本気になる』みたいなありきたりなフレーズと著作権フリーの学生写真。
これでも集客ができるのが大手です。
認知度ゼロのひとり塾でこれをやるとまず間違いなく撃沈します。
具体的な取り組みが書いていない
実力をのばします!テストの点数を上げます!
実績のある大手の塾なら説得力があるんです。
しかし我々弱小ひとり塾は、その重要な実績がない。となると具体的にどうやるのかが必要なんです。
『1日4時間強制的に自習します』
『テキストが終わるまで帰れません』
これくらい具体的な取り組みがあって初めて「これなら成績があがるかも」と思ってもらえるようになるわけです。
聞こえのいい、耳障りのいいフレーズなんて、ひとり塾のチラシには不要です。
塾長の写真がない
ひとり塾の塾長は、塾の顔です。
その塾の顔が、チラシに全く出てこない、なんてのはナンセンスです。
年齢も性別もわからない、どんな感じの人か分からない状態でいきなり電話したり、直接会ったり、というのはなかなかハードルが高いと思いませんか。
ただでさえ、開業したてのひとり塾の集客ハードルは高いんです。そのハードルを少しでも下げるためにも、塾長の顔をチラシに載せるのは重要なことです。
たまに「自分の顔に自信がない」という人がいますが、自分がどう思うか、なんてのはどうでもいいんです。
「この先生の顔が嫌い」と思われて問い合わせされないなら、それはそれでいいじゃないですか。直接会った上で拒否されるよりはるかにましです。面談の時間も無駄になりますね。
ホームページへの誘導がない
スペースの限られたチラシで塾の指導のすべてを伝えるのは難しいです。
チラシからホームページに移動してもらうための手段はしっかりと載せておきましょう。
たまにホームページのURLを載せているチラシを見かけますが、いちいち入力などしてもらえません。
今はQRコードなど便利な手段もあるので、見た保護者が苦労なくHPに移動できる動線を確保しておきましょう。
目立たないフツーのチラシ
「自分の好きなようにチラシを作ることができる」というのは、ひとり塾でのメリットのひとつです。
それなのに、どこかで見たことがあるような、フツーの文言や無難な表現、ありきたりな言葉。
これでは他塾のチラシに埋もれて終わりです。
保護者の目に留まるようなチラシでなければ、問い合わせにはつながりません。
10人中9人は「なんだそれ」と思うけど、1人には「おっ」と言わせるような言葉。
思わず手を止めてしまうようなレイアウト。
これを追及して自塾のオリジナルのチラシを構成していきましょう。
まとめ
今までさんざん偉そうなこと言ってきましたが
私が作ったチラシがまさにこれらのNGチラシでした。いたってフツーの、フォーマットで誰でも書けるようなチラシ。
しかし、本当に失敗だったかと言うと一概にはそういえない所もあります。
たとえ配った時に対して問い合わせがなくても、繰り返していくうちに認知が高まり、そこにニーズが重なった結果問い合わせにつながった、という可能性もあるからです。
もちろん『保護者に刺さるチラシ』を作ることができていれば、もっと集客につながったかもしれません。このブログを読んだ方には、先述のポイントを踏まえて刺さるチラシを考えてもらえればと思います。